結婚に踏み切れない男女も多いこそお互いが協力を

婚活というと、結婚相談所へ登録したり、異性の紹介を知人に頼むといった出会いの場を広げる活動を思い浮かべがちですが、本来の定義では、結婚するための活動を総称して婚活というため、もっと広義の活動も含めます。例えば、家事能力を上げるために料理教室に通ったり、異性にとってより魅力的に見えるようにマナーやメイクなどの講習を受けたり、合コンに参加することなども婚活といえます。

以前は公に結婚を意識して活動することを慎むような風潮がありましたが、婚活という言葉が生まれ、こういった活動に対する世間の認識も変わってきて、今では婚活中であることを自分から公言する人も多く出てきました。男性にとっては長引く不況で就職先がなかなか見つからなかったり、正社員になれたとしても昇給の見込みが薄かったり、中には依願退職を勧められる可能性があるなど、現状の生活基盤に不安を持っている人がかなり多くなっています。

また、世代の違いなのか、何事にも当たり障りなくやり過ごそうとする草食男子といわれる男性が増え、異性に対して積極的に動こうとする男性の割合が減少し、友人関係として付き合えても結婚までなかなか到達しないケースが増えてきました。女性にとっては、仕事が軌道に乗ってくる時期と結婚適齢期が重なり、なかなか結婚に踏み切れずにいた結果、結婚をあせる時期が近づいていることも良くあります。また、上記のように収入面で不安があり、共働きを前提としなければなかなか結婚に踏み切れないため、仕事と家庭の両立で悩む女性も多くいます。

しかし、不安の多い時代だからこそ、生涯をともにできるパートナーを望む声が多いのも現状であり、これはと思う相手と出会えたら、すぐに結婚したいという意見は男女ともにかなりの割合で出ています。一般的には、婚活をする女性は20代後半から30代前半、男性は20代後半から40代前半となっています。女性は出産までを視野に入れて婚活をする時期を決めているようですが、男性は収入がある程度安定してから婚活を始める人も少なくありません。

婚活の活動内容はどうあれ、結婚前提とあって収入や年齢などの条件を重視して付き合いがちですが、その人と一生を共にするわけですから、決してプロフィールだけではなく、相手の人間性、自分との相性を中心に判断しましょう。きっかけが何であっても、自分が尊敬できる相手とならば、幸せな結婚を長く続けることができます。